◎国会周辺の街路旗

 

 

 

○外国から賓客が来られると、国会議事堂周辺には、日の丸とともに、その国の国旗が掲揚されます。

 

外国からのお客様については、公式訪問(日本政府が滞在費用を負担するもの)と、非公式訪問(訪問者が全ての費用を負担するもの)に分かれます。

 

公式訪問は、次の5つに分かれます。①~③の説明は、宮内庁のホームページの記述を基にしています。

 

①国賓

 

 国賓とは,政府が儀礼を尽くして公式に接遇し,皇室の接遇にあずかる外国の元首やこれに準ずる者で、その招へい・接遇は、閣議において決定されます。皇室における国賓のご接遇には,両陛下を中心とする歓迎行事、ご会見、宮中晩餐、ご訪問がありますが、両陛下はじめ皇族方は心をこめて国賓のご接遇をなさっています。

 

②公賓

 

 公賓とは、政府が儀礼を尽くして公式に接遇し、皇室の接遇にあずかる外国の王族や行政府の長あるいはこれに準ずる者で、その招へい・接遇は閣議了解を経て決定されます。皇室においては、賓客に応じたご接遇が行われています。

 

③公式実務訪問賓客

 

 公式実務訪問賓客とは、外国の元首、王族、行政府の長あるいはこれに準ずる者が実務を主たる目的として訪日することを希望する場合、賓客の地位、訪問目的に照らして政府が公式に接遇し、皇室の接遇にもあずかる賓客で、その招へい・接遇は閣議了解を経て決定されます。皇室においては、賓客に応じたご接遇が行われています。

 

④実務訪問賓客

 

 元首、首相、王族など(国賓及び公賓に準ずる者)を対象とし、天皇陛下との会見は、案件によるとされます。

 

⑤外務省賓客

 

閣僚・主要国際機関の長などを対象とし、天皇陛下との会見は、原則として行われません。

 

 

 

なお、外務省のホームページには、①、②は、「日本と被招へい者の国との友好親善関係の増進を図ることを目的としています。」と、次の③、④、⑤は、「交渉の推進, 安全保障の強化, 政策協調等に役立てることを目的としています。」とあります。

 

 

 

○街路旗の掲揚は、公式実務訪問賓客以上で原則として行われますが、運用については、外務省判断(大臣了解)事項とされます。

 

 ※写真のユニオンジャックは、平成29年(2017年)830日~91日まで、テリーザ・メイ英国首相が「公賓」として来日された際のもの。

 

 ※フン・セン・カンボジア王国首相は、「実務訪問賓客」として平成29年(2017年)86日~9日で来日されましたが、街路旗が掲げられていました。

 

   

 

○参議院では、平成19年(2007年)12月の議院運営委員会理事会了承で、衛視に、国公賓等来日情報についての通知を徹底し、聞かれればすぐに説明できるようにしている他、議員面会所、参観者入口、議員会館受付に国旗、国名、賓客名等を記した「国公賓等来日情報」を配備し、議員等に情報提供しています。国公賓が参議院議長を訪問する場合は、「○○日に参議院議長を訪問」と訪問情報も掲げます。