○「こめじるし法案」

 

 

 

国会の冒頭、内閣から「内閣提出予定法律案等件名・要旨調」というものが出され、衆参の議院運営委員会理事会で、官房副長官から説明がなされます。

 

内容としては、別に秘密にするものではないと思いますが、内閣官房がインターネットを通じてこれ自体を積極的に国民に示しているのを確認できていません(示しているのかもしれませんが、見つけることができていません)。国会議員の中には、これをネットで公開している人がいますので、そのようなところから内容を見てもらえればと思います。

 

(石上としお参議院議員の公式サイト http://ishigamitoshio.com/activity/2018/01/190000.html

 

 

 

各省庁では、提出予定法律案等を示したりしています。総務省の例です。

 

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kanbo02_02000037.html

 

この総務省の注の2のところに、次のような記述があります。

 

印は,「法律案のうち,それが制定されなければ予算及び予算参照書に掲げられた事項の実施が不可能であるもの」を示す。」

 

そう、これが、「こめじるし法案」と呼ばれるものです。

 

 

 

196回(常会)の「内閣提出予定法律案等件名・要旨調べ」(平成30118)では、法律案64件中、「こめじるし法案」は20件となっています。

 

法案の成否は、限られた会期の中でいかに審議日程を確保するかにかかっています。予算に裏付けされた施策を実現する「こめじるし法案」は、特に早めに国会に提出し、審議日程を確保してもらう必要があることから、この20件については、平成30223日を提出の閣議決定の期限とし、それ以外の44件の法律案の閣議決定は313日を期限としたいと政府は表明しています。